こんにちは!岡部です。
今回は
「透明感を活かした絵の描き方」
というテーマでお話ししていきます。
透明感のある絵ってありますよね。
色がみずみずしかったり、
発色が良かったり、
複雑な色味の変化だったり。
こうした色の使い方をするのに
大事なポイントがあります。
それが「絵の具の重ね方」です。
色を美しく発色を高めつつ描くには
この技術が必須です。
絵の具をペタペタ無計画に乗せても
色を美しく見せるのは難しいわけです。
僕自身、最初はこの絵の具の使い方を
知らないときは、
濁っていたり鈍い色の絵になって
しまっていたのですが
絵の具の重ね方の技法を身につけてからは
「色が綺麗ですね!」
「透明感がありますね!」
と言われるようになりました。
透明色と不透明色
絵の具の重ね方をマスターする時に
外せない要素が、
透明色と不透明色です。
この2つの違いを知らないと、
なかなか透明感のある色使いが
難しいです。
「不透明色は下の層が透けない」
「透明色は下の層が透けて見える」
このような違いがあります。
この違いを知っている事で
使える技法などもあります。
その1つが「グレーズ技法」などですね。
グレーズ技法
このグレーズ技法は
不透明で描いたそうの上に
透明色を重ねて発色させる方法です。
例えば白黒で描いた球体の上に
透明な赤色を重ねると赤色の球体を
描く事が出来ます。
立体的な明暗を鮮やかさの低い絵の具で
描いておいてから、
薄い色付きフィルムを重ねて
色を出すみたいな感じです。
昔のファンエイクなどの画家が
描いた鮮やかな青や赤の布は
こういった技法で描かれているものが
あります。
(昔は赤や青の顔料は貴重だったので、
少ない量の絵の具で鮮やかなモチーフを
表現するためにこのような技法が
使われたとも言われていますね)
こうした絵の具の層の積み重ねを
意識できるようになると、
一気に透明感のある絵の具の使い方が
できるようになります。
是非意識してみてくださいね。
では今回はここまで。
またお会いできると嬉しいです。