こんにちは!岡部です。
今回は、
「リアル描写の絵を描く方法2選」
というテーマでお話ししてみます。
世の中には描写力を活かした
リアルな絵がありますよね。
人物画だったり風景画だったり、
動物画だったり。
こうした絵を描くには
描写力が必要になるわけです。
しかしながら一言でリアルな絵といっても
2つの方向性が大きく分けると
存在します。
それが、
①筆跡を活かすタイプ
②筆跡を消すタイプ
この2つです。
1つ目の「筆跡を活かすタイプ」は、
古典から現代まで多くの作家が
描いている方向性です。
過去を紐解いていくと
めちゃくちゃ上手い画家が
たくさんいます。
特に僕がめっちゃ上手いと
思っている画家がベラスケスですね。
ベラスケスは筆跡の使い方が
かなり上手いです。
離れてみると写実的なのですが、
近づいてみると、
ただの抽象的なタッチにしかみえない。
そんなタッチの処理を行っています。
質感やボリュームなどを
1つのタッチで表現できるのは
技量の極地と言っても過言ではありません。
そして2つ目の「筆跡を消すタイプ」は
筆のタッチを消して細かく描いて
完成度を上げていくタイプです。
現代の写真的なリアリズムや
北方ルネサンスの画家などがこれに
当たります。
僕は個人的に北方ルネサンスの画家が
結構好きです。
ブリューゲルやファンエイクなどの
作家ですね。
彼らの作品は狂気じみていると言っても
いいくらいの描写が行われています。
画面の端から全て細密に質感が描かれていて
見ていて飽きません。
写真などで観ると分からないのですが、
実際に観ると引いてしまうくらいの
描写なので、
見た事がない人はいつか見てみてください。
さて今回は
「リアル描写の絵を描く方法2選」
という事で、
①筆跡を活かすタイプ
②筆跡を消すタイプ
この2つのタイプが描写には
あるよ、という事を話してみました。
こういう視点で作品を見てみるのも
楽しいと思います。
それでは今回はここまで。
またお会いしましょう。