こんにちは、岡部です。
今回は
「リアルな絵の歴史と真実」
というテーマで話してみます。
ルネサンスの時代から
今日に至るまでリアルな絵というのは
多く描かれてきました。
元々、西洋絵画作品というのは
基本的に宗教や貴族王族と深い関わりが
ありました。
聖書のワンシーンを具現化するために、
貴族や王族が肖像画を描くために
絵画作品等のは描かれていたわけです。
絵を描く人間の役割も今とはかなり
違いますよね。
今で言うと画家というと
自分の世界を表現しているという
イメージがありますが、
昔はそうしたものではなかったわけです。
写真もCGもない時代なので、
自分の姿を残したり威厳を示したり、
物語を目に見える形にするために
絵は用いられていたわけです。
しかし19世紀に写真が登場しました。
ここで一度絵画の歴史が大きく
変わります。
リアルに見える描写は写真で
事足りるので、
それまでそうしたリアルな描写を
していた絵描きの仕事は無くなって
いったわけです。
画家たちはここで一度
リアルな絵を描く方向性とは
異なる道を考える必要が出てきました。
今までリアルな描写という価値で
成り立っていた絵画作品ですが、
そこを抜きにして絵画作品そのものに
価値があるのだ!
という流れに進んでいったわけです。
そこからは具象要素を省いた抽象画や、
そもそも絵ですらなくても
芸術で成り立つということで、
便器を展示したマルセルデュシャンや
海や大地を作品にするランドアートなど
既存の形にとらわれない芸術が
現れていきました。
そして一周回って
今の時代は全てのジャンルの芸術が
認められるという流れになっています。
リアリズムもコンセプチュアルなアートも
色々なものが混在する時代になったわけです。
なんでもOK!みたいな事ですよね。
僕より一回り昔の時代の人たちは
具象にはもう価値がないみたいな
時代だったので、
選択肢も狭くて大変だったのでは
ないかと思ったりもします。
さて今回は
リアルな絵の歴史と真実というテーマで
話してみました。
参考になると嬉しいです。
またお会いできると嬉しいです。
ではでは!