こんにちは!岡部です。
今回は
「アクリル画表現のメリットとデメリット」
という内容でお話しします。
自分の世界をリアルに描き出すのに
非常に向いてるのが
アクリル画の表現です。
僕自身、以前は油絵具をメインに
使っていたり、
デザイン系の絵の具を使っていたり
したこともあります。
しかし現在はほとんどの割合で
アクリル絵の具を使っています。
というのもアクリル絵の具は
自分の世界をリアルに描き出す際に
大きなメリットがあるからなんですね。
僕もこのメリットのおかげで
非常に重厚感のある絵を描けたり、
それを評価してもらえたりしています。
今回はここらへんを少しお話しして
いこうかなと思います。
(最後にデメリットもお話しします)
アクリル画表現のメリット
ではまずメリットについてですが
大きく3つほどあると思っています。
それが、
①習得スピードが早い
②複雑な表現が出来る
③独自の表現開発に向いている
この3つですね。
掘り下げつつ解説します。
アクリル画表現メリット①習得スピードが早い
まず1つ目のアクリル画のメリットが
習得スピードが早いという部分です。
これはアクリル絵の具の特性とも
関係します。
アクリル画の特性の一つが
「乾燥の速さ」です。
基本的に絵は絵の具層の重層化で
成り立ちます。
絵の具には透明性の高いものから
不透明度の高いものまで、
様々あるのですがこれらを何度も
重ね合わせて1枚の絵が完成するんです。
そして何回も絵の具を重ねていくわけ
なのですが、
油絵具だと1層重ねるのに3日くらい
かかることもあります。
1層乾燥するまでに3日ほどかかる
からです。
その反面、
アクリルは透明や不透明など複雑な
組み合わせもできますが、
乾くのに10分くらいしか必要と
しません。
(僕はドライヤーで乾かしながら描くので、
30秒〜1分くらいしかかからない)
つまりそれだけ何度も早く重ねることが
出来て、
練習スピードも速くなるので
学ぶスピードもめちゃくちゃ早いのです。
単純に描ける枚数も上がりますからね。
アクリル画表現メリット②複雑な表現が出来る
メリットの2つ目が、
「複雑な表現が出来る」という部分です。
アクリル絵の具は、
絵の具そのものが透明感のあるもの、
不透明度の高いものなど様々な種類が
あります。
それに加えて「メディウム」という
材料を使っていくと艶や絵の具の硬さ
なども幅広くコントロールすることが
出来るのですね。
例えばジェルメディウムという
メディウムがあります。
これを絵の具に混ぜて使うと、
透明度が上がって絵の具の硬さも
上がります。
つまり盛り上がった油絵具のような
表現もできますし、
薄い絵の具を透明に重ねていく表現
なんかも出来ます。
油絵具にも同じような表現が
ありますが、
アクリル絵の具はより複雑なことが
しやすいという部分があります。
もちろん他にも色々な材料があるので、
表現の幅が広がりやすいです。
アクリル画表現メリット③非常に丈夫で扱いやすい
3つ目も非常に大きなメリット
なのですが、
丈夫で扱いやすいというメリットが
あります。
油絵具はアクリル絵の具と
似ているところもあるのですが、
ものすごく扱いが難しいです。
使い方を間違えると
剥離したりヒビが入ったり、
黄色く黄変するからです。
美術館の絵もほとんどがヒビが入って
クラックしていますが、
どれだけ気を使って絵を描いても
そうしたことが起こってしまうわけです。
反面アクリル絵の具は科学的には
非常に丈夫で、
現存する絵の具の中で最もトラブルが
起こりにくいと言われています。
僕自身油絵具で絵を描いていた時は
画材の扱いに気をつけても、
黄色くなったりヒビが入ったり
することがありました。
そうしたことを気にせずのびのび描ける
のも大きなメリットですね。
デメリット:休まずに描けてしまう
しかしデメリットもあります。
これをデメリットというのかどうかは
人それぞれですが、
「休まずに描けてしまう」という所が
あるんですね。
先ほども言いましたが、
アクリル絵の具は速いスピードで描けて
絵の具自体が丈夫なので恐る恐る描く
必要もありません。
なので集中力の続く限り、
延々と描けてしまう画材なのです。
僕自身、楽しくてずっと筆を握ったまま
12時間以上でぶっ続けで絵を描いていた
こともあります。
そのおかげで大学時代は授業が
始まったことにも気づかず絵を描いていて
単位を落としそうになったことも
あります笑。
なので休まずに描けてしまう、
という所がデメリットといえば
デメリットかもしれません。
どんどん上手くなりたい、
どんどん完成度を上げたいという人には
これ以上にないくらい良い画材と表現
なんですけどね。
では今回はここまで。
またお会いできると嬉しいです。