こんにちは!岡部です。
今回は
絵における「構図」とは何か?
という話をしようと思います。
構図と一言言っても
広義の意味と狭い意味があると思います。
広く言うのであれば
色味の構成とか色々細かい部分も
入ってくるからです。
ここで言う構図はどちらかと言うと
狭い意味で「物の配置」と定義します。
(複雑になり過ぎてしまうからです)
で、この構図についてですが
「構図を上手くできるようになりたいですが
どうすれば良いですか?」
と言う感じで聞かれることがあります。
これ凄く困る質問だったりするんですね。
というのも構図というのは
「作者の伝えたい物を伝えるためのもの」
であって正解はないからです。
絵の中の物や形を工夫することで
作者の意図が鑑賞者に伝わるように
構図というものはあるわけです。
例えば風景画で空の広さや大きさを
伝えたいのであれば、
地平線を低くして空の面積を大きく
取ってあげたりします。
逆に大地をモチーフとして描きたいのであれば
地平線は画面上まで持ってきて、
空の面積は小さくします。
こんな感じで作者の意図によって
変わるのが構図なのです。
なので、
「その絵で何を伝えたいの?」
というのが重要で、
それがはっきりした上で絵の中で
構成できるかどうかが構図力ということ
です。
ということで
「構図が上手くなりたい」と言う質問には
その絵の意図を考えましょう、
と言うことをまずお伝えすることが
多いです。
そこが出発点だからです。
①絵で伝えたいモチーフやテーマを決める
②それが一番伝わりやすい配置を考える
③それを一度下絵などに描いて伝わり
やすいか試してみる
この3つのステップを踏むことで
確実に構図力は上がっていくと思います。
また、他人の作品を見る際にも
どういう意図でこの構図にしているのか?
という視点で見てみると良いですね。
日常的にそういう視点をもっていると
自分の作品にも活かしやすいです。
では今回はここまで。
良い週末をお過ごしください!